加齢黄斑変性-第一眼科 | 横浜市都筑区の眼科・緑内障・ドライアイ・弱視

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは

眼の中で、カメラでいうフィルムの働きをしているのが網膜です。「黄斑部」とは、網膜の中で一番重要な中心を見る部分(視力を出す部分)です。この黄斑部が傷むと視力が低下します。

加齢黄斑変性症とは、加齢により網膜の黄斑部に網膜より外側にある脈絡膜という部分から新生血管と呼ばれる不完全でもろい血管が伸びてきて、黄斑に腫れや出血を起こして視力の低下を招く病気です。欧米では失明原因の第1位です。日本の失明の原因としては糖尿病性網膜症が最も多いのですが、21世紀に入った頃からこの加齢黄斑変性症が増加しています。加齢のほかに、喫煙が関係しているといわれています。

分類は、以下の2種類があります。

●滲出型

脈絡膜新生血管によって黄斑部に出血したり、新生血管がなくても網膜に水が溜まることで視力が低下するタイプです。進行が早く、視力が急激に低下します。

●萎縮型

加齢により網膜の細胞が変性し、老廃物が蓄積して栄養不足に陥り、徐々に網膜が薄くなって(萎縮)機能が落ちて視力が低下するタイプです。

<症状>

ものの中心が歪む(変視症)、視力低下、中心暗点などの症状が出ます。

加齢黄斑変性症の検査

網膜断層解析装置 OCT(シラス5000)

高画質・高解像度で網膜の断層を撮影できる解析装置。眼の中で最も大切な網膜の黄斑部の変化を断層画像で確認し、黄斑部の異常を早期発見できます。

当院で使用する機器は、黄斑部の異常発見に有効な先端的装置「シラス5000」です。加齢黄斑変性症や黄斑上膜、黄斑浮腫などの診断に驚異的な威力を発揮します。

蛍光眼底造影検査

黄斑部に脈絡膜新生血管があるか確認するため、造影剤を点滴し、連続して眼底写真を撮ります。脈絡膜新生血管が造影され、新生血管の場所やそこから漏れている水の状態などが判断できるため治療の決定に必要不可欠な検査です。専門の病院に紹介して検査をします。

加齢黄斑変性症の治療

萎縮型の加齢黄斑変性症には、よい治療法がありません。徐々に進行する変性を少しでも予防するために、網膜の循環をよくする薬の内服などで経過を診るしかありません。

滲出型加齢黄斑変性症の治療には以下のものがあります。いずれも脈絡膜新生血管の拡大を抑えることと現在の視力を維持することが目的で、治療によって視力が上がることはありますが、視力が正常になることはありません。

薬物療法

脈絡膜新生血管の発生には、血管内皮増殖因子(VEGF)が関係しているといわれており、VEGFを抑える薬剤(抗VEGF薬)を眼の中(硝子体腔)に注射することで新生血管を退縮させる治療です。初回は月に1回を3回連続投与し、そのあとは決められた週数ごと、または脈絡膜新生血管が再度活動した場合に追加で注射を行います。効果が不十分な場合は、後述する光線力学療法と併用して行うことがあります。

レーザー治療

脈絡膜新生血管が黄斑部の真ん中(中心窩)にない場合は、レーザーで脈絡膜新生血管を焼きます。焼くことで出血と水の漏出は徐々に減っていきますが、レーザー跡は暗点として残ります。

光線力学療法

黄斑部の真ん中(中心窩)に脈絡膜新生血管がある場合は、レーザーで焼くと視力が低下してしまうので、レーザー治療は適しません。中心窩に新生血管がある場合は光線力学療法を行います。新生血管に集まる性質を持つ、光に感受性のある薬を点滴注射し、その後弱いレーザーを当てて薬を活性化することで新生血管を退縮させます。3か月ごとに評価を行い、必要があれば再治療を行います。

加齢黄斑変性症の予防

●禁煙

加齢黄斑変性症は喫煙している方がなりやすいことがわかっているため、禁煙をおすすめします。

●サプリメント

ビタミンA、C、E、βカロチン、亜鉛、ルテインなどを含んだサプリメントを内服すると、滲出型加齢黄斑変性症を予防できることが知られています。

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